Mission Incomplete

9月18日:とっても久しぶりに山へ

当初の計画は南アルプス深南、黒法師岳の尾根を挟んで反対側、標高も1mしか違わない丸盆岳に登るつもりだったのだが、昨年の黒法師岳の経験から3時30分起床では間に合わないと断念。

そこでまたまた竜頭山へ登ることにした。
何と一番乗りだ。 多分。 
6時いつもの平和口(ひらわぐち)からスタート。
歩き始めたのはいいのだがやけに汗がでる。
天気予報で最高気温は30度を超えるだろうといってはいたが、まだ朝の6時でしかも雲の間に青空がちょっと覗いている程度の天気だ。
『何だか汗の量が多いなぁ。』
ずっと運動不足だったのが原因か???
経験上歩きはじめにこんなに汗が出て良い結果になったことが無い。

それでも休み休み歩いていると今度は眠気がきた。
『おいおい眠くなってきたよ。参ったなぁ』
すると良い角度の大きな石が目の前に。
10分寝た。
するとどうだ。何となく元気なった。気がしただけだった。
その部分は勾配がとても緩やかなところなのだ。
そして標高300mから500mの間は勾配が急になる。
いきなり足が重くなり、また汗が噴出してきた。
『んんやっぱり汗の量が多すぎるなぁ。』
500mのところは湿気がお多いのだが丸太のベンチがある。
『そこでもう一回寝るか。』と考えながらぼちぼち登っていると後から来た人が追いついてきた。
「三重ナンバーの人かい。」「はぁそうです。」
みたいな会話を交わす。 その間も帽子のひさしから汗がぽたぽた。

標高500mの“青なぎ”と呼ばれる休憩場所に着いたときにはその人の姿はもう無く、寝ようかと思っていたのだがやっぱりここは湿気が多い。 いつも晴れていればある程度日が差し込むのだが湿気が多く丸太のベンチは緑色で何時登ってもじめっとした感じで横になる気がしない。 ウダウダと20分くらい過して歩き始めた。
が、何となく眠気がしてここで登るのを止めた。
『下りよう。やっぱ調子悪いや。』
下りる途中会う人会う人に「早いですね」と言われ、その度に「調子悪くて途中に引き返してきました。」と答える。

標高200mくらいのところを歩いていると膝の上の筋肉に痙攣がきた。
『うわっ脱水症状だっ!』
歩き始めからの大量の発汗のせいだろう。
『よかった引き返してきて。上に向かっていたら帰って来れなかったかも知れない。』
とちょっとほっとしながら歩いていると1mくらいの石の段差で足を滑らして道の下にでんぐり返しで落っこちた。 幸い杉の落ち葉が堆積してふわふわした場所で怪我も無く、それ以上に落ちることも無く。

『あぁやっぱり調子悪いわ。』

10時下山。 空を見ると天気予報は大当たり真っ青な空と真っ白な雲。
『あぁもったいない。こんないい天気なのに途中下山かよ。』
『でもまだ10時だもんなぁ。』
というわけで裏技登山をすることにした。
そうです竜頭山はスーパー林道で9合目まで車で登れるのだ。
そして駐車場から山頂までは公園に整備してあるだ。

11時過ぎに山頂公園の駐車場に到着。
山頂目指してきれいに整備されたなだらかな坂道を山頂まで歩くと下山途中にすれ違った犬が走ってくる。
「おうまた会ったな。」と犬に声をかけるとその飼い主の方が直ぐ後ろに。
「これはこれは」。 
浜松の山をよく知っている人で、話好きの人だった。
結局この人と山頂で30分くらい話をしたというか浜松の山の情報をいろいろ聞かせてもらった。
何と当初向かおうとしていた丸盆岳は先の台風12号のため林道が土砂崩れで戸中川林道のゲートにさえ行けないという事実が判明。
土砂崩れはゲートよりかなり手前、水窪ダム寄りで起こっているらしい。 途中採石場がありその先に小さな橋がある。 ここで林道の管轄が浜松市から林野庁に変わるらしいのだが、道が塞がっているのが林野庁の管轄に入って直ぐ位らしい。 丸盆岳、黒法師岳、不動岳に登ろうとすると登山道の入り口に到達するまでに一泊しないと駄目だな。 水窪ダムの反対側の天竜スーパー林道に方は春から塞がっているので今年は水窪の主な山は日帰り山行では何処にも行けない。
東日本大震災紀伊半島の台風被害の復旧のほうが林野庁の中では優先されると考えると2-3年は浜松の国有林の復旧は手が付かないだろうと予想されるので当分登れないね。
とても重大な情報をありがとうございました。

という訳で今回の山行は全く情けない結果となったが、へろへろ山歩きの最中に撮った写真となんちゃって登頂の写真を最後に載せてみるか。


ホトトギスが幾つも咲いていた。 ホトトギスの写真、ヤスデの写真がダブルで載せてあるのはストロボを焚いたものとストロボ無しのもの。 ストロボ無しだと光量が足りないせいで手振れしてしまう。 ストロボを焚くと色が実際と異なってしまうとう訳でダブルで載せてあるわけだ。 ヤスデはとても大きくてこのサイズのヤスデを見たのは初めて。 結構移動スピードが早く、触覚なんてあって振動している感じ、ストロボがないと固定できなかった。 見晴らしのいい写真はなんちゃって登頂をして天辺の見晴台から撮った写真だが富士山が見えると思っていたのに見えなかった。 残念。

でも久しぶりのマイナスイオン吸引でどれもこれも Mission Incomplete なのに何となくすっきりの一日でした。